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お知らせ 2023.3/31

青井阿蘇神社 宮司 福川義文さん

人吉球磨に来たら、この人にぜひとも会っていてほしい。地域のディープな魅力にふれるなら、この人の話を聞いてほしい。

そんな人を人吉球磨ワーケーションのコンシェルジュが紹介していく「人物図鑑」。

創建から1200年以上。

時代を超え、今もなお人吉球磨の人にとって心のよりどころ“青井さん”として親しまれている青井阿蘇神社。

今回ご紹介するのは、2008年に国宝に指定された青井さんの宮司を務める福川義文さんです。

平安時代に創建され、以来1200年以上もの間(2023年時点では1217年!)、人吉駅からすぐの中心地にあり、人吉球磨の人たちの心のよりどころとして親しまれている“青井さん”こと、青井阿蘇神社。青井さんの70代目の宮司である福川宮司に「趣味は?」と聞くと、即答で「神社」と返ってくるほど。地域の人と同じように青井さんのことが“大好き”と、宮司自らが公言しています。毎朝、境内の掃除をするのが日課で、「いつまでこうやって掃除ができるのだろうか、いつまでも掃除をしていたい」と考えることがあるそうです。

1988年に県外の神職の学校を卒業後、青井阿蘇神社の権禰宜として入って以来、古文書や古い書物を読みあさり、神社の歴史だけでなく、人吉球磨の歴史、文化に深く触れることで、人吉球磨だからこそ生まれたもの、育まれたもの、受け継がれたものがあると気付いた福川宮司は、27歳の時に地域のタウン誌を立ち上げ、それをきっかけに地元の仲間とつながったといいます。イラストレーターやフォトショップを巧みに操り、コンテンツだけでなく、誌面の制作もすべて行うというスーパー編集マンでもあるのです。

人吉球磨には相良藩700年の歴史文化が息づいており、それは全国どこを探してもない、希有なもの。調べれば調べるほど、掘り起こせば起こすほど、深みにはまっていったといいます。そんな福川宮司の情報源となっているのは、地元を愛する人たち。その地元を愛する知恵を持っている人生の先輩たちから、古文書の読み方などを教えてもらったそうです。ただどんどんそんな人たちが少なくなっている。もっと話を聞く機会を設けて、その知恵を後世に受け継いでいきたい。残していきたい人吉球磨の歴史文化を、もっと多くの方にも知ってもらいたい。そんな思いが、福川宮司の中では強くなってきたといいます。

福川宮司が宮司の職についたのは、40歳の頃。青井さんが1200年を迎える2年前、2004年のことでした。拝命当時、本殿の片付けをしている時、偶然に100年前に執り行われた1100年祭の神事の資料を見つけたといいます。明治期に書かれたその資料には、文字でその神事の内容が事細かに記されていました。球磨神楽が境内で舞われたなど、神事の記述を元にして、福川宮司は2006年の1200年祭を計画しました。人吉球磨の神社の宮司が集まり、9日間に亘る神事を執り行い、まさに“血が騒いだ”祭りだったといいます。

2023年6月には、青井の杜・国宝記念館が完成予定。世界から人が集まる青井さんをイメージし、楼門、本殿の茅葺き屋根をもとに現代的なデザインとしたその意匠も話題となっています。その設計を手がけたのは、世界で活躍する建築家、隈研吾氏。隈氏に設計を直接依頼したのは、何をかくそう、福川宮司なのです。「日本遺産のアドバイザーとして人吉に隈さんがいらっしゃった時に、国宝記念館の改築を依頼しました。計画を経て、着工しようとした矢先に2020年の豪雨被害です」。楼門の1メートル以上も浸水するなど、青井阿蘇神社も大きな被害を受けました。図らずも、災害からの復興のシンボルともなる今回の青井の杜・国宝記念館は、ほぼすべての木材を人吉球磨のものを使って建てられるといいます。中には、貴重な銘木もあり、建築物としても見ごたえのあるものになっています。

【青井阿蘇神社】
人吉市上青井町118
Tel.0966-22-2274
https://aoisan.jp/

 

<メッセージ>

青井さんは、1200年以上の歴史を持つ神社で、400年前に建て替えられた建物が国宝に指定されています。1200年という長い時間、いつの時代にも、同じところにあり、悩みを抱えて、参拝している人の姿があります。時代が変わっても、人の悩みや想いというものは変わらないものです。いろんな想いを抱えた人たちにとって、青井さんはいつでも“そこにあるもの”、例えば道のような存在です。人が集まり、賑わっているところを楽しんでいるのは、参ってもらっている神様の方だと思います。誰もが“自分の青井さん”として、これからも親しまれる存在でありたいものです。

<福川さんの地元自慢>

もちろん、青井さんです。毎日のようにいますが、とにかく青井さんが大好きで、趣味は神社と言っていいほどです(笑)毎朝境内を掃除していますが、いつまでもこうやって青井さんの掃除をしていたいと思うほどです。また、人吉球磨はとにかくフルーツがおいしい。種類も、味も、自慢できるものばかりですので、多くの人に味わってほしいですし、その価値をもっと広めたいと思います。

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