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お知らせ
お知らせ
人吉球磨に来たら、この人にぜひとも会っていてほしい。地域のディープな魅力にふれるなら、この人の話を聞いてほしい。
そんな人を人吉球磨ワーケーションのコンシェルジュが紹介していく「人物図鑑」。
人吉の名物夫婦といったら、この方たちでしょう!
今回は、昔ながらのお茶の味を守り抜く、立山商店の立山茂さんとまき子さんです。
明治10年の創業から140年以上もの間続く、人吉の鍛冶屋町の老舗茶舗、立山商店。立山商店がある通りには、みそ・しょうゆ蔵、洋食店など、風情ある白壁の商家が並び、城下町の歴史を感じることができます。
この通りでは「鍛冶屋町通りの街並み保存と活性化を計る会」が結成されており、立山商店の立山茂さんはその会長でもあります。
九州の小京都ともいわれる人吉の歴史風情を味わえるストリートとして、コンシェルジュの推しスポットでもあります。
2020年、人吉球磨地方を襲った豪雨は、鍛冶屋町通りにも大きな被害をもたらしましたが、「球磨川は、人吉球磨の人たちにとって自慢の川。川のある風景が人吉であり、豪雨の被害は大きかったけれど、誰も球磨川のことを悪く言う人はいない。人吉の人たちはそれだけ球磨川のことを大切に思っている」というまき子さんの言葉がとても印象的です。
そんな立山商店の名物は、なんといっても立山ご夫妻のお人柄。 「お茶の前にそれか!」とつっこみが入りそうですが、初代から数えて5代目当主である茂さんは、生まれながらの芸人気質。(これはコンシェルジュの主観でありますが、事実です笑)
まき子さんとのやりとりは、まるで夫婦漫才。(ご本人たちは否定されるかと思いますが、事実です笑)
そして、お茶のこと、鍛冶屋町の通りのこと、人吉に受け継がれる文化のこと、球磨川のことをこよなく愛するおふたりの語りには、いつも聞き惚れてしまいます。
日本茶インストラクターが発足した当時、同協会が開催する「インストラクションコンクール」(お茶の教え方のコンクール)に南九州代表で出場したことがある茂さん。その当時、熊本県のお茶どころ山都町(当時は矢部町)のお茶屋さんとコンビを組んで、「カテキンズ」という名前で出場。お茶にまつわる言葉や産地、種類を交えてオリジナルの漫才を披露し、会場を爆笑の渦に巻き込んだとか。その後の数年間、各地から出演依頼が殺到(!)したといいます。今はコンビでの活動は休止しているそうですが、復活を密かに期待しています。
立山商店では、10種類の日本茶の淹れ方、飲み比べの体験が人気です。日本茶だけでも10種類あることにも驚きですが、それぞれに製造方法、形状はもちろん、お湯の温度、淹れ方、風味まで多様。長い年月をかけて、日本の文化、それぞれの地域の風土に合わせて発展し、親しまれてきた歴史もいっしょに味わうことができる体験です。「近ごろではペットボトルのお茶を買う習慣がありますが、自分で淹れて飲むお茶、人が淹れてくれたお茶は、格別です。暮らしに密接しているお茶を味わってほしい」との立山さんご夫妻の思いがこもったワークショップです。人吉球磨ワーケーションでも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
【立山商店】
人吉市鍛冶屋町43 Tel.0966-22-2566
営業時間 9:00〜18:00 定休日:日曜・祝日
https://www.tateyamasyoten.com/
【町家ギャラリー立山】
人吉市中青井町311 Tel.0966-24-0866
営業時間 10:00〜17:00 定休日:木曜
<メッセージ>
立山商店のある鍛冶屋町の通りは、歴史の風情を感じられる通りです。この通りが私の自慢です。日本遺産にも登録される人吉には、日本そのものの原風景が今も残り、それを誇りに思っている町の人たちが多い。人吉球磨にいらっしゃったら、ぜひそんな誇りをもった人たちに会って欲しいと思います。
<立山さんの地元自慢>
妖怪の伝承や伝説が数多く残る人吉球磨で開催されている「妖怪祭り」にはぜひ訪れてほしいですね。毎年3月に開催されています。アニメの夏目友人帳の舞台でもある人吉球磨には、ロケ地巡礼に訪れる人が多いですよ。(茂さん)
自慢は球磨川です。26の支流があり、球磨川のある風景は人吉球磨の自慢です。2020年に大被害をもたらした川ですが、人吉の人たちは球磨川のことを悪く言う人はいない。それほど大切にしている川なのです。特に発船場から眺める球磨川の風景が私は大好きです。(まき子さん)