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お知らせ
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人吉球磨に来たら、この人にぜひとも会っていてほしい。地域のディープな魅力にふれるなら、この人の話を聞いてほしい。
そんな人を人吉球磨ワーケーションのコンシェルジュが紹介していく「人物図鑑」。
人吉球磨のイベントや、発見したこと、文化歴史のこと、幅広い情報をSNSで発信している、人吉球磨の観光案内人の定吉さん。
運が良ければ出会うことができる? いや、かなりの確率で遭遇することができる? そんな定吉さんをご紹介します。
相良藩のお殿様が変装して城下町を歩いてまわるストーリーが展開される人吉駅のからくり時計。その物語に合わせて音頭をとりながら、道行く人に説明している人こそが、人吉球磨の名物観光案内人、定吉さんです。
定吉さんは本名ではなく、日本香堂のCMアニメでお馴染みの番頭「定吉ちゃん」にそっくり、ということで命名された愛称です。その評判は日本香堂にも届き、定吉さんのもとにキャラクター定吉ちゃんのシールが贈られてきたとか。本家本元からも“公認”された(と思われる)定吉さんです。本名は、住吉則昭さんです。
人吉生まれの、人吉育ち。今のように人吉の歴史について詳しくはなく、熱く語ることもなかった定吉さんが、人吉の歴史や文化に興味を持ったきっかけは、青井阿蘇神社が創建1200年を迎えた2006年でした。「すぐそばに、こんなに素晴らしいものがあるとは! という驚きが最初。そこからいろいろ調べてみると、どんどん惹かれていきました」と、当時のことを振り返ります。その当時、勤め人だった定吉さんは、土曜日曜祝日と、休みの日に青井阿蘇神社に通うようになりました。定年退職後は、それが毎日に!青井阿蘇神社から人吉駅前のからくり時計まで少しずつ範囲を広げて、自ら観光案内人として買ってでるようになりました。最初は一人で活動していましたが、次第におもしろがって仲間が集まるようになり「吉組」というグループで活動するように。グループの活動の合言葉は、「できる人が、できる時に、できるしこ」。毎月8のつく日には青井阿蘇神社に集まって清掃活動をはじめ、2016年の熊本地震、2020年の人吉球磨の水害時には災害支援を行うなど、吉組での活動は広がっていきました。
定吉さんの観光案内スタイルは、最初の1、2分で笑いをとることからはじまります。ダジャレをもりこんで惹きつける。毎日のように人吉球磨のあちこちに出かけ、調べ物をしているという定吉さんは、「調べておもしろいことを披露するのが楽しい」と語ります。また、人吉球磨のイベントに出かけては発信! おもしろい出来事に出会ったら発信! と、カメラの趣味を活かしたSNSでの情報発信にも力を入れています。定吉さんの精力的な活動を支えているのは、旺盛な好奇心。わからないことがあれば、調べてみる。調べたことは、おもしろおかしく話してみる。その好奇心、私たちコンシェルジュも見習いたいところです。
2020年の人吉の豪雨水害では、青井阿蘇神社も大きな被害を受けました。神社の前にある蓮池には3方向から水が流れてきて、その真ん中にある「禊橋(みそぎばし)」の赤い欄干も流されてしまいました。2022年にようやく修復され、定吉さんは修復後のお披露目のその日に禊橋の渡り初めを果たしました。「禊橋は神社の境内に向かって、過去、現在、未来と時の流れがあります。未来の先に青井阿蘇神社があることって、ロマンがありますね」と教えてくれました。毎年の正月には、恒例の“楼門立ち”で参拝者がズラリと並ぶ中、その人たちが退屈しないようにボランティアで案内している定吉さん。そんな定吉さんを目当てに、毎年正月には青井阿蘇神社に参拝する人もいるとか。定吉さんに会うことで、元気をもらう人も多いので、コンシェルジュも推し推しの人吉人です。
定吉さんの活動、情報発信はFacebookでご覧いただけます。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100081482767563
<メッセージ>
人吉球磨は魅力的な歴史や文化がたくさんありますが、若い人たちでも楽しめるオシャレなスポットもあります。球磨川くだりの発船場の近くには、オシャレなお店がいろいろできていています。おいしいお店も多く、おすすめしたいお店が多すぎて困ります(笑)地元の人に話を聞くなど、いろいろ味わってほしいと思います。
<定吉さんの地元自慢>
鍛冶屋町の街並みが、とにかく好き。歩いてグルグル回ってほしいところです。もし車で人吉球磨を巡る機会があれば、おすすめは石水寺(せきすいじ)。人吉市の西側にある寺です。これまで京都、奈良の寺を数多く巡ってきましたが、どの寺にも負けないくらい情緒のある寺です。とにかく素晴らしいので、人吉球磨に来たらぜひ足を運んでほしいところです。